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PFASってなに?
PFAS(ピーファス)とは、油や水をはじく性質がある化学物質で、フライパンのコーティング、防水スプレー、食品の包装紙、消火剤などに使われてきました。とても便利な物質ですが、自然の中でほとんど分解されず、人の体にもたまりやすいことから「永遠の化学物質」と呼ばれています。
体に入ると、がん・肝臓の病気・免疫力の低下・発育への影響など、健康へのリスクが心配されています。
日本とアメリカの違い
- アメリカでは、飲み水に含まれるPFASを**4ナノグラム/リットル(ng/L)**までと、とても厳しく制限しています。
- 日本では、今のところ「50 ng/Lまで」という基準(目標値)です。2026年からは法律として本格的に運用される予定です。
つまり、アメリカに比べて日本の基準は10倍以上ゆるいと言えます。
これでどんなリスクがあるの?
日本の基準のままだと、アメリカでは「安全ではない」とされる水を飲んでしまう可能性があります。特に、工場や基地の周辺などでは基準を超える値が出た地域もあり、知らないうちに体に少しずつ蓄積してしまうリスクがあります。
家庭でできる対策
PFASをゼロにするのは難しいですが、普段の生活で少し工夫するだけでもリスクを減らせます。
1. 飲み水の工夫
- 浄水器を使う
活性炭フィルターや逆浸透膜(ROフィルター)がついた浄水器は、PFASを減らす効果があります。
詳しくは下からお問合せください。 - ペットボトル水の選び方
国の検査基準をクリアしている商品が多いですが、不安な場合はメーカーの水質検査データを確認して選びましょう。
2. 調理器具や日用品の見直し
- 古いフッ素加工フライパンはコーティングがはがれてくるとPFASが溶け出す可能性があります。傷んできたら買い替えを検討しましょう。
- 防水スプレーや撥水加工品はPFASを含む場合があります。「PFASフリー」「フッ素不使用」と書かれた商品を選ぶと安心です。
3. 食べ物からの影響を減らす
- PFASは魚介類や肉などにたまることがあります。バランスの良い食事を心がけることで、特定の食品から過剰にとりすぎないようにできます。
4. 情報を知る
- 住んでいる地域の水道水質検査の結果をチェックしましょう。自治体や水道局のホームページで公開されていることが多いです。
- 「自分の地域はどうだろう?」と関心を持つことが第一歩です。
まとめ
PFASは「見えないリスク」ですが、家庭でできる工夫でかなり減らすことができます。
- 浄水器を使う
- 古い調理器具や防水スプレーを見直す
- バランスの良い食事を心がける
- 地域の水質情報を確認する
これだけでも、毎日の安心につながります。